肥満(体重過多)はあなたの生活や健康に影響を及ぼす可能性があります。「肥満手術」はあなたが健康的な体重に近づくための手助けをしますが、あなたの消化のシステムを変えてしまいますので、手術後に元に戻すことができません。ですから、手術を考えるのなら、決断する前にできる限り手術に関して理解しておく必要があります。 この記事はあなたが決断するためのお手伝いをいたします。
内視鏡チームのページは →こちら
肥満は体格指数(BMI)という計算方法で評価されます。BMIは、体重kg÷身長mの2乗(kg/m2)で計算されます。日本人における正常なBMIは、18.5以上25未満です。BMI35以上で肥満が原因で次のような病気がある場合には手術の適応となります。
肥満手術の目標は超過した体重の半分以上を減らすことです。これにより健康上の問題を改善または防ぐことができます。この手術は美容のために行われるものではありません。以下のことを心に留めておいてください。
手術が成功するかどうかはあなた自身にかかっています。あなたは次のことを守らなければなりません。
外科医は次のような仕事を行います。
外科医とともにチームに加わるのは
他の手術と同じ様に肥満手術にも術後に次のような障害を引き起こす可能性があります。
食べ物は噛んだ後、口から食道に運ばれ、次のように消化・吸収されます。
食べた物のカロリーは、身体の中で必要なエネルギーに変わります。肥満は必要以上の食品エネルギーを摂取した場合に起こる病気です。余分なエネルギーは脂肪として蓄えられ、脂肪がたまると活動的でいることが難しくなります。活動的でなくなると燃やされるエネルギーも減り、さらに脂肪がたまります。このようにして体重増加の悪循環ができ、さらに深刻な健康の問題へとつながります。
他の手術と同じ様に肥満手術にも術後に次のような障害を引き起こす可能性があります。
肥満手術は胃の大きさ、小腸の長さ、またはその両方を変えます。めざすのは、一度に食べられる量、吸収される量、そのどちらかあるいは両方を制限することです。
当院では、病的な肥満症に対して3つの摂取制限手術・処置を行っています。お腹を大きく切って肥満手術を行っている病院もありますが、当院ではお腹にあけた小さな穴から手術器具、内視鏡を入れ、その映像を見ながら手術を進める腹腔鏡下手術という方法で摂取制限を中心とした手術を行います。
胃内バルーン留置術は、内科治療と外科治療の中間に位置します。通常の胃内視鏡で行う処置で、胃の中にシリコンでできた風船を膨らますことで、一度に食べられる量を制限し、少量の食べ物で満腹感が得られるようにします。
胃の上の方に調節可能なバンドを巻いて、胃を締め付ける方法です。バンドは皮下に取り付けたポートを使って、膨らましたりしぼめたり調節でき、食べ物を通過する速度を変えることができます。バンドによって胃を上の小さな部分と下の大きな部分に分け、上の小さな胃の部分が食物で満たされると満腹感が得られます。
胃の大半を取り、胃を細い管のようにします。胃をより小さくすることで、一度に食べられる量を制限し、少量の食べ物で満腹感が得られるようにします。食べ物は通常通りに消化吸収されますが、胃を取ってしまうため、手術後に元に戻すことはできません。